「ジャンプ」しなければ今の人生は変えられない

SNSを見ていると、人生を変えてみたいと思っている人が本当に多いと感じます。でも、思っているだけでは、永遠に変わることはありません。

今持っているものを捨てて、次のステップへジャンプする勇気が必要です。

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キャリアに関して言えば、私も社会人になってから、清水の舞台から飛び降りるつもりで、ジャンプしたことが2回あります。

1回目は、1999年に社員4人の創業直後のマネックスに転職した時、そして2回目は、2013年に会社を辞めて起業して自営業になった時です。

正直、どちらも簡単には決断できませんでした。たくさんの人に相談して、最終的に自分で決断した1番大きな理由は「やらない後悔」を考えたからです。

人生は1度きり。もし決断を躊躇して、後から一生後悔する人生だけは送りたくない。やって後悔するより、やらないで後悔する方が、後から辛いと思いました。

赤ちょうちんで、言い訳するようなおじさんには絶対になりたくなかったのです。

また、もし失敗した場合の最悪の結果も、自分なりに想定しました。転職したベンチャー企業が破綻したり、独立してもうまくいかなくなったらどうするか?

30代の時は、他にもう一度転職すれば良いと割り切りました。独立した時は、すでにある程度の資産があったので、収入ゼロでも5年位は何とかなると自分に言い聞かせました。

人生を変えたい人にアドバイスしたいのは、できる限り若いうちにジャンプすることです。

こう書くと、シニアの人から今さらもう遅いと言う声が聞こえてきそうです。でも、誰にとっても一番若いのは今です。過去を後悔しても何も得られるものはありません。

かく言う私も、会社をやめて資産デザイン研究所を起業したのは、48歳の時でした。年齢的に手遅れだと諦めていたら、今頃きっと後悔していたことでしょう。

実際にジャンプしてみると、やる前にあれこれ心配したほどのリスクはありませんでした。「死ぬこと以外はかすり傷」と思えば、キャリアチャレンジなど大したことではありません。

今の延長線上にある自分の未来を受け入れるのか、それともジャンプして別世界にチャレンジするのか?

決めるのは自分自身の行動です。人のせいにしてはいけません。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年1月29日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。