自民党で誰が首相になっても日本に未来はない

自民党HPより

自民党は政権から去るべし

ポスト岸田が話題になっているようであるが、筆者が断言できるのは、今の自民党政権では日本の未来づくりに何もしないということだ。自民党から新しい首相が誕生しても、これまで20余年の間、何もして来なかった自民党政権だ。首相が代わったからといって改革を期待するのは無理だ。もう自民党の体質は恐竜と一緒で無用の長物でしかない。

この20年余り経済成長をさせなかった自民党政権。世界で最大の借金大国にしてしまった自民党政権。少子化がこれからの日本で深刻な問題になるということが明白であるのに具体的な対策を立てていない自民党政権。

台頭する中国が脅威になっている現在、国を守る意志が完全に欠如している国民にさせてしまった自民党政権。

そして、この自民党政権に抗議もせず投票をし続けた国民にも大いに責任がある。

国民は次第に貧しくなっている

戦後、この80年近く日本は武力紛争に巻き込まれることもなく、他国からの侵攻もなく、80年代まで経済成長して物質的に豊かな国になった。その豊かさを今も享受している。その影響で、現在の多くの日本国民の間に平和ボケが浸透しているようである。

経済的に豊かだとされている日本であるが、国民一人当たりのGDP(為替レートベース)は1988年から2000年までは2位、3位、4位にランキングされていたが、現在では22位まで降下している。

日本のGDPは世界3位にあると言っても、それは人口が多いということが影響している。そして、今も日本のメディアは日本は世界でGDP3位にあることを強調し、国民は次第に貧しくなっていることは隠している。

このような日本にした責任が長期政権を維持している自民党にあるのだ。にも拘らず、国民は相も変わらず自民党政権を許している。勿論、今の日本の野党で政権を任せられる政党は存在しない。

新しい政党の誕生が必要だ

そこで、唯一、日本がこれから立ち直って行くには新しい政党を誕生させて有能な政治家集団を輩出させることである。ところが、現状の平穏とした日本で政権の取れる新しい政党の誕生を期待するのは難しいような気もする。

その意味で、日本はこのまま自民党政権で落ちる所まで落ちて行くのを傍観するしかないのかもしれない。恐らく、新しい動きが誕生するのは2030年を挟んでその前後5年の間に起きると予測されている関東直下型地震とか南海トラフといった巨大な自然災害が起きた時はそのスタートになるような気がする。

それまで政治改革を待たねばならないというのは、新しい変革の必要性が差し迫っている日本にとって不都合である。が、この平和ボケに包まれた日本で急遽改革の狼煙を挙げるのは空回るするだけである。

日本の凋落を前に将来を危惧する一筆である。