お酒は仕事の役に立つのか?

昨年のスケジュール帳を見ると、禁酒をしたのが年間50回足らず。週に6回はお酒を飲んでいたことになります。

幸い、今年の健康診断でも異常は無く、ホッとしています。今週もワインや日本酒を楽しく飲んでいます。

会食をするのは、友達や仕事仲間がほとんどです。何か目的がある訳では無く、美味しいものを楽しい人たちとご一緒したいと思い、予定を入れて出かけています。

ところが、そんな楽しい遊びの時間から、ビジネスが生まれたりするから不思議です。

新しいお取引が始まったり、知り合いをお互いに紹介し合ったり、世間ではまだ知られていない貴重な情報が得られたりと、意図しないうちに仕事になってしまっているのです。

また、投資家コミュニティのメンバーを誘って、ワインバーを貸し切り、アンティークロレックスやポケモンカードの専門家とワイン会を開催することもあります。

美味しいワインとお食事を味わいながら、一般に出回る前の仕入れた在庫を優先的に見ることができます。商品を見ていると、どれも魅力的に見えてくるから不思議です。私も会場でつい商品を購入してしまうことがありました。

お酒が飲めない(飲まない)から、仕事ができないとは思いません。

でも、私の場合、ワイン会や友人に誘われた食事会がきっかけになって人と出会い、人間関係の最初のバリアを超えることが多いように思います。お酒を飲みながら、2時間以上の時間を共有して、ゆっくり話せるのは貴重です。

と、何だか酒飲みが飲酒を正当化するような言い訳がましい文章になってしまいました(笑)。

でも、もしお酒が仕事に役立たないとしても、健康である限りはお酒をやめようとは思いません。お酒がビジネスにつながるとしても、それはあくまで副産物であって、ただ楽しければ、それだけで充分なのです。

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編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年2月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。