米国のユタ州上院は満場一致で日本人3人を死傷させたリッジ・アルコニス受刑者の収監についての捜査を米国議会に要請する決議を可決しました。
同決議は米国軍人が日本で人権侵害を受けているとして、日米地位協定の見直しも日米両政府に呼びかけています。
この決議は法的拘束力を持ちません。しかしユタ州のみならず、複数州でアルコニス氏の処遇について日本に対し批判的な決議が採択されている事実は、日米関係の今後を考えると座視できません。
アルコニス問題について岸田首相を「恫喝」していたマイク・リー上院議員は、アルコニス氏の米国への送還、日米地位協定の見直しを求める動きは今後全米規模で広がるだろうと示唆しています。
米国側から日米地位協定に関して問題提起が出てくるのは珍しいことです。
日本ではリベラル、保守問わず地位協定について色々思うことがある人が多いです。そのため、地位協定について「率直な議論がしたい」とするリー議員の提案を歓迎する人が出てきてもおかしくありません。
しかし、日本でリー議員の発言は全く取り上げられません。
アルコニス問題について日本のメディアでアゴラしか取り上げてないことに、海外の日本ウォッチャーは困惑しています。
https://twitter.com/mrjeffu/status/1631352219860623372?s=46&t=jp_EcYeIZ26bwJ7Dd1a9Lg
アルコニス問題は米国ではニュースタイムズ、ワシントンポストやウォールストリートジャーナルなどの主要紙に取り上げられています。
一方、アルコニス問題は日本と関連するニュースでありながら、日本メディアは触れていません。
これは嵐の前の静けさなのでしょうか?