パリ国立オペラ座バレエ”パトリック・デュポン”へのオマージュ。
一昨日のガラと同じ配役。
プログラムが立派。飛ぶように売れていた。ほぼほぼ写真集的だし、これ、将来、コレクターズアイテムになりそう。
デュポンのフィルム(よくできた映像)に続き、デフィレは通常ヴァージョン。一昨日の、往年エトワール集合デフィレはすごかった。
”ヴァスラフ”。初日同様、マチアスが恋しすぎる。昨日、ハンブルグダンサーで見たバレエ友は、”昨日は少なくとも作品に意味があった”と。だよねぇ・・。3日同じ配役にして、せめてマチューかジェルマンがこっちを踊ればよかったのに。
”さまよえる若者の歌”。今夜もジェルマン、圧巻の演技。感動的な表情と、美しくしなやかな動きの融合がお見事。ラストシーンの顔、最高。”火の鳥”、絶対に踊ってほしいし絶対に見たい。ユゴとの共鳴もよくて、これは本当によい配役。
第二配役は、マチアス&マチューの予定だった。だとすると、マチアスが青よね、もちろん?マチューもどちらかといえば青が似合うと思うけど。昨日の青マチューは、悲しさと辛さに満ち溢れていて違った魅力だったそう。わかる気がする。
”エチュード”。ポールは”これがオペラ座王道です!”的に美しくエレガント、ギヨームはキラキラに輝いて長い手足で観客を魅了。もちろん技術はまだエトワールクラスではないけれど(とはいえ、プルミエダンスールの誰よりもずっと上手)、姿形と全身から発するアリュールがとてもオペラ座的で見ていてとても心地よい。そこに入るヴァランティヌは、技術的には文句なしだけれど、この作品の雰囲気じゃない。セウンは仕方ないとしても、せめてドロテかリュドミラに入って欲しかったなぁ。
2年くらい前の1日だけのガラは、ポール&セウン&マチアスだった?くぅぅ、なんで1日だけだったんだろう。
”エチュード”って、縁がなくてあまり見たことないけど、20年くらい前にマチュー&マリ=アニエス&ジョゼという圧巻配役で見たのが忘れられない。プログラム見返すと、コールにミリアムやヤン・サイズ、エマニュエルがいた。ため息。10年くらい前は、ジョジュアの完璧なリズム感と華やかさ、フランソワの圧巻の跳躍や回転に見惚れたね。バレエ友と、古きよき時代の話で盛り上がる。会場にはジョゼが、今夜はポップな姿でうろうろ。”エチュード”の舞台に立ってくれればいいのに(笑)。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々4」2023年2月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々4」をご覧ください。