ブルス・ド・コメルス、”雷雨の前”展。
大好きなサイ・トゥオンブリー作品も出るというので、とっても楽しみにしていたら、楽しみ以上に素晴らしいキュレーション♪
トゥオンブリーの絵画に絡めたのは、ダニエル・スティーグマンの繊細なアートピース。空気の流れや音、光も使った、とてもポエティックで心地よい空間。太陽出てる日の空気感で見るのがおすすめ。
ロバート・ゴバーの、シュールでジオラマ的な小さな滝。ルーカス・アルーダの、文字通り雷雨の前のような絵画。トゥ・バン・トランの、繊細な色を溶け合わせた巨大アート。そして、ヒシャム・ベラーダの、化学で水中や海の中を表現したような、巨大映像。
部屋を移るたびに、新たなワクワク。フランソワ・ピノーのコレクション自体もすごいのでしょうけれど、キュレーションも上手。
比べると、地上階のインスタレーションは、普通かな。
アートは有機的で生きている。”ブルス・ド・コメルス”に来ると、そう強く感じることが多い。
編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2023年3月19日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。