【応援希望】気仙沼の唐桑御殿つなかんに「海が見えるサウナ」を作ろう!

資産設計実践会メンバーとの東北スタディツアーの2日目のランチは気仙沼の唐桑御殿つなかんさんでした。映画化された「ただいま、つなかん」の舞台になった民宿です。

女将の菅野一代(かんのいちよ)さん(写真)に初めてお会いしたのは7年前の2016年だったと思います。震災からようやく復興して、ようやく次のステージに向けて希望を持ちはじめた頃でした。復興支援で行ったつもりが、一代さんの底抜けの明るさで、むしろこちらの方が元気付けられてしまったのを覚えています。

ところが、そんな一代さんを再び更に大きな試練が襲います。2017年に海難事故によりご主人と長女、三女の夫という3人がいなくなってしまったのです。

次々と降りかかる災難に「自分だけがナゼ」と神様を恨んだこともあるそうです。でも、子供の頃から父親に教えられた「与えられた運命を愛せよ」という言葉に救われたと言います。

本当の心の中は想像するしかありませんが、起こってしまった現実を恨んでも何も変わらない。であれば、その現実を受け入れた方が良いと考えたのかもしれません。

でも、自分が同じ立場になった時、いつも言っているように「事実は1つ、解釈は無限」と現実を受け入れることができるか。そう問われると、私にはその自信はありません。

悲しい出来事と何とか折り合いをつけながら、毎日を精一杯明るく生きる一代さんが目標にしているのが、海が見えるサウナを作ること。津波防止用の防潮堤が建設されて、海が見えなくなってしまった。そこで、海岸沿いの使っていない古い倉庫をリノベーションして、海が見えるサウナを作るというプランです。

足りない資金を集めるために、こちらのクラウドファンディングを始めました。募集終了まであと5日です。ファイナルゴールの600万円まで、あと少しです。

私は一代さんにお会いして人生に関するたくさんの大切なことを教えてもらいました。復興支援のつもりで始まった東北訪問は、いつもこちらが与えてもらっているばかりです。この機会に少しでも恩返しをしたいと思い、私もプロジェクトに参加しました。

気仙沼に行ったことが無い方、一代さんに会ったことが無い方も、プロジェクトに参加して、完成したらサウナに入って、一代さんと話してみてください。リピート訪問している私が、プライスレスな体験ができることを保証します。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年4月25日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。