立候補のハードルが下がっていること自体はいいことだが、令和の麻原彰晃と名乗って駅にサリンを撒く、などとSNSに投稿してしまうような危ない人でも立候補出来ることがいいことかどうかは疑問である。
落選してから頭のネジが飛んでしまったのかな、と思っていたが、どうやら選挙期間中から危ない人だったようだ。
こういう危ない人を当選させなかったのだから、当該選挙区の有権者の皆さんはそれなりに賢明だった、ということになるのだろう。
それにしても、いやはや、というところだ。
誰でも立候補出来る現在の仕組みはいいことだが、こういう事件が続くと、立候補の要件に若干名の推薦を条件として付加するなどといった新しい仕組みを導入することも検討した方がいいのかも知れない。
世論調査での自民党支持率は高いが、しかし、今は解散の時期に非ず
何でこんなに高い数字が出るのだろうと不思議になるが、岸田さんや自民党に対する批判の声がかつてより小さくなっているのは事実だろう。
支持率が高止まりしている内に衆議院を解散して総選挙に雪崩れ込むことを期待する人が自民党内に増えることは仕方がないことだとは言え、大方の国民は今の段階での衆議院の解散は求めていない、ということはしっかり押さえておかれた方がいいだろう。
解散の大義はない。
まあ、解散の大義など後からどうにでも付けることが出来る、などと嘯く向きが出てくるかも知れないが、世論調査で示された支持率など何か大きなスキャンダルが明るみに出ると一瞬でどこかに飛んでいってしまいかねない不確かなものなので、ここはあくまでオーソドックスに対処された方がいいはずだ。
無理も無茶もしないことである。
岸田さんの支持率が高めに出ているのは、今のところ、岸田さんが無理も無茶もしていないからだ、と言っていいのではないか。
編集部より:この記事は、弁護士・元衆議院議員、早川忠孝氏のブログ 2023年5月1日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は早川氏の公式ブログ「早川忠孝の一念発起・日々新たに」をご覧ください。