黒坂岳央です。
本稿タイトルは、現在大きく拡散された以下のブログ記事タイトルをつけている。とてもいい内容の記事であり、現在子育てに取り組んでいる親や将来子供をほしいと思っている人には大いに勇気を与えたのではないだろうか。
記事に対して賛否両論あるが、概ね肯定的な意見が多かったように思うし自分はとても良い記事だと感じたので考察したい。
割と適当に育ててうまくいった
ブログ記事では、子育てをする上では入念な育児戦略を持たなくても、割と適当に育ててうまくいったと書かれている。とりわけ秀逸だったのは、親より影響力の強い「子供の友達」を意識的に大事にしたことという点である。また、子供の目を見てしっかり話を聞いたということを成人した子供から評価されたというのはハッとさせられた。
そしてブログ記事に対して、重箱の隅をつつくような粗探しコメントこそが今の世の中を表しているというビシッとした指摘には背筋が伸びる思いである。あらゆる物事が0-100、白黒、本当かウソかという二元論で厳しく断じようという姿勢が子育てへの理想のハードルを高くし過ぎではないか? という意見だ。
このあたりの言語化に対してなるほどと思わされる。
育児で最も重要なこと
自分自身がまだまだ育児の駆け出し入門者レベルでしかないため、あまりエラそうなことはいえないのだが、個人的見解としては「愛」がすべてだと思っている。
育児におけるあらゆる諸問題は愛の欠如から来ているのでは? と思わされる。逆に愛情がしっかりあれば子供は早々、大きな問題行動はしないのではないかとも。
自分自身は裕福な家庭育ちではなく、むしろ小さい頃に離婚をして父親は酒浸りで母親は働き詰めで経済的な余裕はなかった。しかし、母と過ごす時間は比較的短かったかもしれないが、深い愛情は受け取ったという感覚がある。だから中学や高校でタバコや酒を勧められても、母親が悲しむ顔を想像すると手を出す気になれなかった。愛情が非行の抑止力になったのではないかと思っている。
昨今、教育にどれだけお金をかけられるか?とか○○式育児、のような「これぞ理想的な子育てだ」みたいな話をよく見る。確かに良い教育とコストの相関性を否定することは難しいかもしれない。だが、教育や育児法よりまずは親の愛情だと思っている。親に愛される実感を得ることで、子供は自立心を育み、挑戦をする中で自信や忍耐などの人格形成をしていくのではないだろうか。
◇
「子育て」に対する100%の解答は誰にも出せないと思っている。子供の個性は違うし、親の個性や家庭環境も何もかも違う。同じように育てても、うちでは兄と妹は驚くほど性格が違ってびっくりさせられることはよくある。兄が喜ぶことを妹はそうではなかったり、その逆もある。だから正解は分からない。
だが、正解はわからないのだからあまり気負いせず、色々と気軽に試しながら親が育児そのものから楽しめる要素を見出す、そういう気持ちで取り組むのがいいかもしれない(とはいえ、実際の育児は戦場さながらで精神的余裕はついついなくしがちだが…)。
新たな発想を与えてくれた良記事だったように思う。
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