利用上限がわからない「不思議なクレカ」との付き合い方

愛用しているマリオット提携のマリオットボンヴォイ アメリカン・エキスプレス・プレミアム・カードが、セブンイレブンで突然利用できなくなりました。

192円のプロテインヨーグルト(オイコス)を買おうとしたときの出来事です。カード会社からは、すぐにメール連絡が入りました。(写真)。

慌ててコールセンターに問い合わせると、未決済利用額が1000万円を超え、利用上限に到達したのが理由との事でした。

言われてみれば、今月は法人税や固定資産税の支払いをまとめてカードで行っており、通常の利用と合わせて、利用額が膨らみすぎたようです。

アメリカンエクスプレスカードの不思議なところは、利用上限に到達したと言っても、それがいくらなのか教えてくれないことです。上限金額は利用状況などによって変動するらしく「利用限度額はいくらですか」とオペレーターに尋ねても、決まっていませんという回答でした。

いくらまで使えるかが決まっていない。これでは自分でいくらまでに利用制限して使えば良いのかわかりません。なんとも不思議な困ったシステムです。

同じことが再び起こらないようにするためには、過去の経験則からある程度余裕を持たせて利用するしかありません。

私の場合、どうやら1000万円を超えると危険ゾーンなようなので、これからは4桁利用はやめようと思います。

今回のように一旦利用制限がかかってしまうと、次回のカード引き落とし日まで利用できなくなってしまいます。銀行振り込みをすれば解除できるようですが、面倒なので次回引き落としの7月10日までは別のカードを使うことにしました。

自宅の前にあるコンビニでの出来事だったのですが、もし旅行中だったら結構面倒なことになっていたと思います。

クレジットカードのバックアップは必須であると同時に、クレジットカードが使えないときの現金も、ある程度手元に置いておく必要があることを再認識しました。

何とも面倒な出来事でしたが、リスク管理の良い勉強になったとポジティブに捉えるようにしました。

Alexandr Lysyuk/iStock


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年6月22日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。