米国上院でロシアの核兵器の使用をNATOへの攻撃だと見なすことをバイデン政権に要請する決議案が提出されました。
米上院議員らは、ロシアの核兵器使用の可能性を NATO への攻撃と同一視することを提案した。
決議案を提出したのは共和党のリンゼー・グラハム上院議員と民主党のリチャード・ブルメンタール上院議員です。
決議案の内容は大まかに3点に分かれています。
- ロシアが戦術核をベラルーシに配備したことはウクライナとNATO加盟国に対する脅威であることに同意する
- ロシアまたはその傀儡による、戦術核核使用、もしくは原発の破壊 がNATOに対する攻撃と見なされる
- 被害を最小限に抑えるためにバイデン政権がNATO首脳との連携を強めることを要請する
グラハム・ブルメンタール決議案
1⃣ ベラルーシ共和国内にロシア連邦の戦術核兵器が配備されたことは、ウクライナとNATO加盟国に対する脅威であることに同意する。
グラハム氏はロシアが戦術核兵器を使用すればNATOと戦争状態に突入すると断言しています。
戦術核攻撃はNATO第5条を自動的に発動させるという超党派の声明。第3次世界大戦への歩みは続く。
グラハム氏とブレメンタール氏はロシアがテロ支援国家として認定されるべきだとも主張しています。
リンジー・グラハム上院議員、ロシアをテロ支援国家に指定する決議案を提出
米国議会だけではなく、米国政府もロシアの核使用を自国に対する攻撃だと認識することを匂わせています。
決議案は提出ばかりでまだ可決されていません、しかし、仮に可決することになれば、ロシアが実際に核兵器を使用した際にバイデン政権に究極の選択を迫ることになります。