国際原子力機関(IAEA)が、福島第一原発のALPS処理水の海洋放出について、2年間の調査の結果「国際的な安全基準に合致する」という報告書を発表しました。これを受けて原子力規制委員会も、使用前検査の修了証を出しました。海洋放出の最終的なゴーサインです。
ところが、これに対していまだに反発する人々がいます。特に話題になったのは、7月8日の東京新聞の見開き2ページの記事。報告書の中身については何も書かないで「IAEAは日本政府が資金を拠出しているので中立ではない」という。
事実誤認にツッコミを入れる、ツイッターのコミュニティノートがついています。
科学的な反論はないのですが、お気持ちを大事にしろという反対論が出ています。TBSの「サンデーモーニング」の出演者は「海洋放出反対」で一致。
こんな陰謀論も出回っていますが、透かしに社外秘とあるのが笑えます。
IAEAは韓国まで説明に行きましたが、日本より激しい反対運動に遭遇しました。
お気持ちを大事にするのは日本人のいいところですが、処理水の議論が始まってから、10年たっています。次の動画は2013年9月の「言論アリーナ」ですが、結論はその時も「薄めて流すしかない」でした。もうケリをつけてほしいものです。