新興国に旅行ができるのは70歳まで

インナーサークル資産設計実践会のスタディツアーで出かけたエジプトから、東京時間の深夜に戻りました。

今回のツアーは、ドーハ乗り継ぎのエジプト行きにも関わらず、現地には何と2泊だけ。金曜日の深夜に出かけて、火曜日の夜の帰ってくるという弾丸でした。

初日はお昼にカイロに到着して、午後からはエジプトとエジプト不動産についての勉強会。その後、バザールに出かけて、オールドカイロの雰囲気を満喫しました。

翌日は、新しい首都の不動産を視察。気温は40度を超えて、冷房の効いた部屋との寒暖差が激しかったです。新首都に完成したエジプト最大のモスクでは内部に特別に入れていただき、巨大な建物の荘厳さに圧倒されました。

そして、3日目はピラミッド、スフィンクスの観光。有名なギザのピラミッドは内部に入ることができますが、暑さと湿気がかなり堪えました。お約束のらくだにみんなで乗って記念撮影しましたが、1週まわってもらってわずか1000円。鳥取砂丘のらくだより安かったです(笑)。

また、夕方出かけたエジプトの考古学博物館の内部は、エアコンが効いておらず、中を歩いているだけで汗だく。こちらも見学ではかなり体力を消耗します。

密度の濃い2泊3日のスケジュールでしたが、参加者全員体調不良もなく、スケジュールを予定通りこなすことができました。

このような新興国への視察旅行には体力が必要です。

時差や寒暖差によって体力が奪われますし、日本より治安の悪い場所なので、緊張します。

また、食事もいつもとは違う味付けで、苦手なお料理も出て来ることがあります。エジプトの料理は想定外に美味しかったですが、脂質が多くたくさん食べると胃もたれします。また、アルコールはイスラムの国ながら暑い国らしい爽快な国産ビールがたくさんそろっていました。

今回も不動産投資の重要な情報収集ができ、現地の環境も良く理解できましたが、年齢と共に、このようなワイルドな国に出かける気力が衰えて来ることでしょう。今はワクワクしている旅行が、体力の限界からいずれ辛くて苦痛なものに変わってしまうのです。

そう考えると、人生に残された時間は思ったほど長くはありません。死ぬまでに行きたいと思っている場所には、悔いを残さないために、なるべく早く出かけようと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年7月31日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。