ペンス前副大統領、トランプは「決して合衆国大統領になるべきではない」

ドナルド・トランプ前大統領の三回目の起訴の直後にマイク・ペンス前副大統領が「憲法よりも自分自身を優先するような人物は決して合衆国大統領になってはならない」という投稿を出しました。

今日の起訴は、憲法よりも自分自身を優先するような人物は決して合衆国大統領になってはならない、という重要な注意喚起となる。

この「憲法よりも自分自身を優先するような人物」がトランプ氏のことを指しているのは明白です。実際、ペンス氏は続く投稿でトランプ氏が憲法を軽視するように要求したと言及しています。

我が国は一人の人間よりも重要だ。私たちの憲法は、一人の男のキャリアよりも重要だ。

1月6日、トランプ前大統領は私に、彼と憲法のどちらかを選べと要求した。私は憲法を選んだし、これからもそうするだろう。

過去二回の起訴ではトランプ氏の擁護に回っていたペンス氏ですが、今回の起訴では一転してそれに対して肯定的とも取れる発言をしています。護憲派としての自身の信念を曲げることは彼にとっては決して容認できることでは無かったようです。

この露骨なトランプ批判には日本のトランプ支持者もご立腹です。

ペンス氏は人工妊娠中絶を全米で違法化することを目指す保守的なスタンスにより宗教右派から熱烈な支持を受けています。また、孤立主義が優勢となる共和党内でも国際主義的な外交安全保障のスタンスを貫いており、最近ではウクライナを訪問しています。

しかし、最新の世論調査ではペンス氏は3%ほどしか記録しておらず、社会保守的で、マッチョな外交安全保障を推進する伝統的な共和党支持者が相対的に減っているようにも見えます。

逆に、ペンス氏とは真逆の主張や人柄を持っているトランプ氏は他候補を支持率で圧倒しています。

この世論調査は、アイオワ州がトランプにとってスラムダンクではないことを示唆している。しかし、最も異例な要素のひとつは、アイオワ州の福音派における彼の支持の多さである。 マイク・ペンス は3%であり、トランプの影響力の継続を物語っている。

このまま共和党は「トランプ的」なものに取り込まれ、ペンス氏のような伝統的な保守派の居場所は無くなってしまうのでしょうか?