「リアルな化学反応」の大切さ

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10年来のお付き合いになるビジネス書の著者仲間と再会しました。誰かが思い出したかのように声をかけ、気の置けないメンバーが日程を調整して集まりずっと続いている関係です。

場所は、元リクルートの青池さんが経営する東銀座のラ・ボッテガイア。このメンバーで集まる時はいつもこの店です。お料理もワインもいつも安定のおいしさで、青池さんのホスピタリティ溢れる素敵なお店です。

いつものメンバーは、リクルートの現役社員で、ホットペッパービューティーの仕事の傍ら、『「キャリア未来地図」の描き方』などの著作がある千葉智之さん。

龍谷大学で学生を指導しながら、『IDEA HACKS!』などのハックシリーズの著者でもあり、クリエイティブな活動を続ける原尻淳一さん。

ダイヤモンド社の名物編集者として知られ、現在は編集の傍ら編集局次長として社内の新しいビジネスも手がける和田史子さん。

仙人のような風貌で大手広告代理店で仕事をする、超ロングセラー「考具」の著者としても知られる加藤昌治さん。

そして、今年著者デビュー20周年を迎え、陽転思考でも知られる営業の神様でベストセラー作家の和田裕美さん。

こうやって書いていても、それぞれのメンバーがマルチな活動しているので、一言でどんな人かを言い表すのは難しいことに気が付きました。

以前は、書籍の出版をメインに創作活動をしていたメンバーですが、最近は出版以外のエリアにも興味と軸足を移している人がほとんどです。

話題は近況報告から始まり、最近の映画やドラマの話から、SNS活用法、健康法、資産運用などなど縦横無尽。

仕事のつながりからできた人間関係ですが、学生時代からずっと一緒だったような不思議な感覚があります。利害関係のない、前向きな人たちとの時間はストレスが全くなく、とても楽しく時間が経つのを忘れました。

盛り上がりすぎてお店の閉店時間を過ぎてからも話が終わらず、つい長居をしてしまいました。さらにひょんな事から、久しぶりに銀座で二次会まで行ってしまうというおまけ付きです。

このメンバーといると、脳内に不思議な化学反応が起こり、頭の中がすっきりと活性化された気分になるのがいつものパターンです。リアルなコミュニケーションの大切さを痛感しました。

最近は資産運用以外の仕事にあまり興味を持てず、少し閉塞感を感じていたのですが、5人のメンバーに一気に扉を開いてもらった感覚がありました。

大人数で食事に行くのはどちらかというと苦手なのですが、楽しいメンバーであれば、むしろ積極的に出かけるべきと少し反省しました。

また次回集まるのが今から楽しみです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年8月11日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。