佐賀県が他県の現職教員の獲得に動く:教員採用は仁義なき戦いへ

アゴラ編集部

佐賀県教育委員会は、採用試験の結果が出終わった11月に、県外で働く現役の小中学校教諭を対象にした特別採用枠の試験を実施するそうです。

筆記試験は行わず、面接と模擬授業のみで採用するとのことです。現場の教員が不足する中、即戦力となる人材を確保するために、他の自治体から人材を奪うという仁義なき戦いが始まっています。

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足りない教員を他県から奪い合うことになるのではという指摘が見られます。

佐賀県は他の自治体の採用試験を落ちた人も率先して採用してきました。

近年の佐賀県の採用試験は受験倍率が伸び悩んでいます

先日は佐賀県の先生がスピード違反で捕まっていますが、同情の余地もあります。男性教諭は「レンタカー早く返却したかった」と述べています。

教育委員会は採用方法よりもなぜ教員の人気が凋落したのかを先に考えたほうがいいのかもしれません。

増えないことを前提に人手不足を賄うしかないですが、管理職や教育委員会、なにより日教組にその気がないようです。

医師と教員の働き方改革が進まないという現象には共通点があります。

教員の仕事を精選して特定の分野にもっと特化すべきだという指摘も。しかしこれそが不得手な先生も多いのではないでしょうか。

もしかしたら、先進国の人間であるわれわれは教育に希望を託し過ぎているのかもしれません。