文部科学省は、少子化により経営を維持できなくなった大学同士が連携や統合する相手を見つけるための「マッチングシステム」を開発する方針を発表しました。
FNNによると「文科省は、システムの開発を含む大学の支援策として、2024年度の概算要求に約3,000億円を盛り込む方針」で、これが納税者の怒りを買ってしまいました。
なお、今年春に入学者が定員割れした私立大学は、全国598校中284校となり、全体の47.5%となっています。
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不要になった大学の統廃合を進めるために「マッチングシステム」を作って3,000億円もかけなきゃいけない事態に怒り心頭です。
自然に売りに出て淘汰されろという怒りの声も。
大学関係者からは現実的にやむを得ない措置だという指摘も。
しかしこれはフジテレビのミスリードだったようです。「システムの開発を含む大学の支援策」なので私学助成の総額が3000億円ということだそうです。
みんな大まじめに議論していましたが、フジテレビにやられたという感じになってしまいました。
そのフジテレビ自身、もはや報道は主要な業務とは思っていないのかもしれません。
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しかし私学助成という制度自体にも疑問が残ります。
少子化なのに受験熱は高まるばかりだそうです。なんだか受験界のマーケティングに乗せられている気もしなくはないですが、子供の進学は一族の一大関心ごととなっているようです。
大学も授業の質云々よりも存続自体に血眼になっています。
そしてそもそも大学の公共性にも疑問が投げかけられています。
大卒はイケてない、受験勉強するのはイタい・・・という風潮にならないといいのですが。