社会学者の宮台真司さんが「トリチウムが魚の体内で生体濃縮される」という説を披露し、理系のみなさんから総ツッコミにあっています。最初はこの「薄い溶液もバスタブにたくさん入れたら濃縮される」という動画らしい。
これはバスタブのような閉鎖水域だから濃縮されるので、処理水の放出される外洋とは違います。一部の野党議員のいう「総量規制」もこれと同じ錯覚。
と一蹴されると、宮台さんは「海流シミュレーション」を持ち出すが、コミュニティノートがついてしまう。
「シミュレーションなんかしなくても、海水は流れていくんだから濃縮しない」と突っ込まれると、魚の体内で生体濃縮されるという。
トリチウムのごく一部は有機物の中の水素原子と入れ替わって有機結合トリチウムになりますが、それも化学的には水と同じなので濃縮されず、魚が代謝して排出します。
魚の体内に取り込まれて蓄積する有機水銀とは違い、トリチウム水は水なので、海水以上の濃度に濃縮されることはありえない。高校で習う浸透圧の原理です。
生体濃縮については、東電も復興庁も調査ずみです。理科の勉強になりますね。
宮台さんは数百人からツッコミを受け、最後は反論もできず逃亡。
高校の理科も知らず、それを指摘されると相手をゴミ呼ばわりし、理解してない英語の論文を引用してドヤ顔するのが、社会学界の流儀なんでしょうか。これではますます「文系の学部はいらない」といわれてしまいます。