9月3日投開票された立川市長選で、立民出身の元都議が自民系と都民ファースト系候補を降して当選。世田谷区の保坂区長が大喜びしている。
さて、最近、保坂区長がよく口にする「ローカルイニシアティブネットワーク」とは何だろう。
HPを見ると、世話人には保坂区長のほか、杉並区長や多摩市長、地方議員らが名を連ねている。キャッチには「地域・自治体からのボトムアップ」とあり、自治体を超えた市民・議員・首長の連携を企図しているようだ。
「めざすもの」には、「これまでの「伝統的既得権」と「新自由主義的な公的セクター解体」が交錯する政治構図から、現状をより良く修復し、再生させていく社会包摂型の「いのちの政治」をめざします。」と書かれている。
保坂区長の上記のツイートと合わせて読むと、「自公政治」が「伝統的既得権」で、「維新」は「新自由主義的な公的セクター解体」と読めなくもない。それはよいとしても、自分たちの政治が「いのちの政治」とは、何だか新しいことを言っているようでいて、「昔は革新、今はサヨク」の成れの果て、相変わらずの抽象的な“キレイゴト”に終わらなければいいが、と老婆心ながら思う。
とは言うものの、地方自治のボトムアップだの何だのと言う前に、保坂区長の議会軽視の姿勢は、世田谷区議会で問題にされてきた。「区政の停滞を招いている保坂展人区長に対し議会の存在を軽視する言動を改めることを求める決議」が可決されてもいる。また、杉並では岸本区長のエキセントリックな行動に、区民から批判の声が上がっている。
さらに、外国人参政権をゴリ押ししようとした、あの武蔵野市の松下市長の身勝手な活動も、市議から糾弾されている。
彼・彼女らに共通するのは、異常なスタンドプレー好きということだ。言っていることは一丁前でも、その子供じみた振る舞いが、多くの有権者の信頼を損ねていることに気づくべきだ。まあ、気づかない、馬耳東風、という態度もよく似ていると言える。
さて、新しい立川市長はどのような人なのだろうか。くれぐれも、市民益に適う人であって欲しい。