デジタル庁は、チケットの不正転売をマイナンバーカードで防止する実証実験を9月末から始めると発表し、賛否両論が渦巻いています。
これはチケットを買った本人しかイベントやコンサートに行けないように、マイナンバーカードで管理する実験です。チケットの「不正転売」は法律で禁止されていますが、いったい転売で誰が損するのでしょうか。
チケットの転売をめぐっては、こういう暴力事件も起きています。
世界ではチケットのリセールサイトは山ほどあります。日本だけ転売を禁止すると、日本のヤフオクやメルカリでは売れなくなり、海外サイトで転売屋が活躍するでしょう。こんな自主規制は日本のデジタル化を阻害するものです。
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解決策は簡単です。ダフ屋がもうかるのは、興行元が安く売りすぎているからです。いい席のチケットは価格を上げればいいのです。興行元がリセールサイトをつくってもいい。
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チケットの転売を法律で禁止するのも、それを国がデジタル化するのも世界中で日本だけです。政府が市場経済もデジタル化も理解していないのは救いがたい。