「佳子さまの結婚」は3年後? 眞子さま・愛子さまは?

『「佳子さまの結婚」は3年後?皇室評論家が語る3つの理由』という記事を、別の媒体で書いたが、ここではその要約と解説、補足を掲載する。

皇室・王室の結婚についての話題は、どこの国でも国民的な関心事でもある。しかも、彼らの結婚は、国民の結婚に対する考え方に大きな影響を与えてきた。そこで、日本のプリンセスたちの結婚の歴史を振り返り、併せて、眞子さま問題の総括、そして、佳子さまや愛子さまの結婚について予測した。

佳子様 NHKより

眞子さんのご結婚は何が問題だったのか

秋篠宮家の眞子さんの結婚については、何が問題であったかを総括しておこう。小室圭氏をめぐる問題については、私はアゴラで2017年5月25日に、「週刊新潮が小室圭さん父親の自殺を報道:特別寄稿「平成皇室論」①」を書いて以来、詳しく論じてきた。5月16日の最初の報道直後からである。

問題だったのは、小室家のぜいたくな生活を支えたのは、怪しげな手段で得た資金であり、父親や祖父母の自殺の原因の一端は母親のぜいたくにある疑念も出てきたし、人生設計のいい加減さも心配になってきた。それでも秋篠宮殿下は、小室氏が誠意ある対応をすることを条件にされたが、反応は不満足なものだった。

結局、眞子さんがどうしても結婚したいというので、1億数千万円の一時金を放棄し、皇室と当面、親戚付き合いはしないことで結婚した。それゆえ、最初から疑問を呈していた私だって歓迎したくはないが、秋篠宮家としても眞子さんもけじめを可能な限りつけたと褒めて良い。

小室家を巡る問題をアゴラでも取り上げた後、かなりの期間、「何が問題なのか、誹謗(ひぼう)だ」と言い続けたマスコミ多数派の付和雷同が、眞子さんに結婚を見直すべきタイミングを失しさせた。

また、その後の手のひら返しは彼女にとってマスコミ不信の原因になったと思う。眞子さんからすれば、けじめは最大限つけたのに、過度の攻撃を続けるのは理不尽だろう。

皇族報道では、明らかに批判するべきことを批判せず、よいしょに徹し、一方で、「この皇族は批判してやろう」という空気が出てくると、理不尽な袋だたきが行われる。

秋篠宮皇嗣家への批判は、常軌を逸している。逆に、天皇ご一家については、少なすぎる公務、愛子さまの学園生活や公務開始の遅れ、各種施設を借り切っての遊びなど、少しどうかと思うことが、女性週刊誌がおそるおそる皮肉っぽい記事を書いているだけだが、そのうちに大事になりかねない。

佳子さまのご結婚は2~3年先が適切な3つの理由

佳子さまの結婚については、適切なのは2~3年後くらいだと思う。というのは、現在、眞子さんがおられなくなり、愛子さまが「学業優先」で22歳に近づいても公務を開始されていない状況にある(眞子さんは16歳頃、佳子さまは19歳頃に単独公務を開始されている)。愛子さまの公務が円滑に進むまでは、結婚はないのではないか。

二つ目の理由は、悠仁さまの一連の成年行事が、2025年に予定されており、それまでは、佳子さまが皇室におられることが悠仁さまをサポートするために好都合だし、重要行事が連続しない方がよい。

そして、三つ目の理由は、眞子さんが佳子さまの結婚式に参列されるためには、もう少し時間がかかりそうだということだ。眞子さまがそれなりに秋篠宮家からの勘当状態から脱するとすれば絶好のチャンスだ。これを逃すと悠仁さまの結婚を待たねばならない。