ピンチを乗り切る「脳内BGMで情熱大陸」という凄技

人生のピンチに遭遇した時、私は2つのメンタルコントロールで乗り切ることにしています。

1つは、もうこれ以上悪くなる事は無いと自分を鼓舞することです。

ピンチで精神的に追い込まれるのは、底が見えない恐怖があることが要因の1つだからです。

例えどん底にいたとしても、ベクトルが上向きであると思えれば、後は良くなっていくしかないと勇気づけられます。

そして、もう1つの方法は、目の前にあるピンチは神様に試されていると考えること。

大切な成長の機会を与えられていると前向きにとらえるようにするのです。自分を客観視する方法です。

最近、ピンチを乗り切る別の凄技を友人に教えてもらいました。

それは、「脳内BGM」として情熱大陸のテーマを流すという方法です。

思い通りに行かなくて、仕事やプライベートに行き詰まったら、情熱大陸のテーマ曲を脳内でBGMとして流す。そして主人公になった気分で「情熱大陸だったら格好の撮影ポイント」などと考える。

自分をドキュメンタリーの主人公と思い込むことで、番組の展開上ありがちなピンチから脱出するV字回復の自分がイメージでき、気分がむしろ上がってくるというのです。

ピンチに陥った時、やってはいけないのは悲観的になることです。

そして、自分を追い込まないためには、自分と自分を客観視する自分という2つの視点を持つことが役に立ちます。

主人公を演じている自分を離れたところから見ている。そんな感覚を持つことで、ピンチで冷静に対応できるようになるのです。

「脳内BGM」は確かに良い方法です。でも、これからの自分の人生にとってベストなのは、もうそれを試すようなピンチがやって来ないことです。

情熱大陸 毎日放送より


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年9月24日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。