カリフォルニア州選出のケビン・マッカーシー米国下院議長が共和党内からの造反により、議長職を解任されました。
下院議長が解任される事態は米国史上初めてのことです。
マッカーシー氏の在任期間は1876年以降最短となります。
ケビン・マッカーシー下院議長が解任され、1876年以来最短在任期間となる。
下院共和党の大半はマッカーシー氏の解任には反対でしたが、民主党と共和党造反組8名の賛成により、賛成多数で解任動議が可決されました。
マッカーシー氏は徹底抗戦の構えを見せていましたが、敢えなく敗れ、議長再選は目指さない意向を示しています。
受けて立つ
マッカーシー氏は解任直後の会見で、自分の解任に賛成した共和党政治家たちが「保守とは言えない」、「保守と名乗る資格が無い」と切り捨てました。
「彼らは保守派ではない」
マッカーシー前議長は、極右の反対派について、歳出削減、就労要件、国境警備に反対票を投じたと言い放つ。
「彼らは怒っていて混沌としているからという理由で保守派と名乗る資格は無い」と彼は言う。
マッカーシー氏の解任を受け、次の下院議長を選ぶ動きが出てきています。下院議長は必ずしも下院議員である必要性は無いためトランプ前大統領を推す声も。
本人もまんざらではありません。
ショーン・ハニティは、トランプが下院議長になることに “オープン “だと発言し、下院共和党が彼を徴兵する努力を始めたと発表した。
トランプは “共和党を助けるため “にそうすると言っている。
共和党内の激しい路線対立の結果として生じた議長解任劇でしたが、米国議会はこのまま混沌極まるのでしょうか?