金沢に来ています。今回は友人に誘われて、金沢駅近くの高級居酒屋の訪問が目的です。
地元の飲食店街でひっそりと営業するお店ですが、新鮮な魚介類のクオリティーと日本酒の品揃えが桁違いでした(お会計も桁違いですw)。
白エビ、のどぐろといった金沢ならではの食材に、十四代、而今、日日、鍋島といった手に入りにくい日本酒を合わせ、北陸の海の幸をお腹いっぱい堪能しました。
今回の金沢やお隣の富山は、お気に入りの街でよく出かけますが、来る度にいつも「勿体無い」と思ってしまいます。
すばらしい観光資源がたくさんあるのに、それが上手に活用されていないのです。
例えば、金沢・富山には、いわゆるラグジュアリーホテルがありません。高級旅館は存在しますが、2食付が標準で、駅からのアクセスも良いとは言えません。私がよく使うマリオットボンヴォイ系列のホテルも、金沢・富山にはまだありません。
ホテルのグレードを上げることで、インバウンドの観光客から、もっと高い宿泊料金が取れるのに残念です。
飲食店も同じです。
名店がたくさんありますが、全国的には有名とは言えません。
金沢の近江町市場のような観光地を覗いてみましたが、平日の朝8時から回転寿司のお店が満席で行列ができていました。金沢の駅ビルに入っている寿司店も大行列です。
行列に嫌気がさして諦めてしまう観光客も多いと思います。
観光客の数に比べて供給されている飲食店の数が少なく、せっかくの需要を取りこぼしているのです。
今回でかけた高級居酒屋も、店主の方針で一般客は受け付けず、紹介制の予約のみでした。
東京の最高級店よりも高いクオリティーでしたが、商売気がなく、良いものを仕入れて提供するという方針の職人気質のお店でした。
利用する側としてはありがたいことですが、ちょっと複雑な気持ちになりました。
北陸だけではなく、日本の地方にはたくさんの観光資源が眠っています。有効活用して上手に需要を取り込めれば、さらに大きなビジネスチャンスがあると思います。
編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2023年10月17日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。