ニューヨーク・タイムズと米シエナ大学が実施した2024年大統領選で激戦州となることが予測されている6州のうち5州でトランプ前大統領の支持がバイデン大統領のものを上回っていることが分かりました。
先の大統領選でバイデン氏は世論調査の対象となった6州で全勝しています。
バイデン大統領は、2024年の選挙を1年後に控えた最重要激戦6州のうち5州でドナルド・トランプ氏を引き離していることが、ニューヨーク・タイムズ紙とシエナ大学による新たな世論調査で明らかになった。
アメリカ世論の間では未だにアメリカ経済が改善したという実感が無く、バイデン氏が高齢であるという認識が強まっています。そのこともあり、バイデン氏への期待感は低いようです。
バイデン氏にとって懸念すべき事態は民主党の岩盤支持層であるアフリカ系アメリカ人票が共和党への鞍替えを始めていることです。
トランプ当選後に、共和党はアフリカ系やヒスパニック系への支持を広げています。
非白人マイノリティ票は一枚岩ではありません。
ニューヨーク・タイムズの調査では、トランプ氏の支持がバイデン氏より高いことが注目されていますが、ロバート・ケネディ氏が善戦していることはあまり関心を寄せられていません。
ケネディ氏が大統領に出馬した場合、24%の票を獲得すると推計されています。
また、45歳以下の有権者の間では、激戦州におけるケネディ氏の支持率はバイデン氏とトランプ氏より高い数字を記録しています。
政治の世界は一寸先が闇で、残り1年で2024年大統領選の展開が大きく変わる可能性があります。
現時点では、バイデン氏がトランプ氏に負ける公算が高く、ケネディ氏が第三極として歴史的なパフォーマンスを見せる可能性を秘めていることが指摘されています。一年後はどのような結果を見せるのでしょうか?