クレジットカードの「クレジットヒストリー」という個人の信用履歴をご存じでしょうか。
カード会社はこの情報を数値化して管理しています。クレジットスコアが高ければ信用度が上がり、ローン審査が有利になるだけでなく、金利の優遇も存在します。
クレジットヒストリー(クレヒス)とは?
マイナンバーカードも普及率が70%を超しましたが、米国でははるか昔から、「ソーシャルセキュリティーナンバー」(社会保障番号)が付与されています。クレジットヒストリー(信用履歴)はひも付けて管理されています。
主にクレジットカードやローンの審査、賃貸物件の審査、入社時のバックグラウンドチェックにも利用されます。アメリカのクレジットヒストリーにはあらゆる情報が含まれています。保有しているクレジットカード名(上限額、利用額、履歴、保有期間)、車のローンや住宅ローンの借入額(返済額、ローン期間)、公共料金や家賃の支払い履歴など多岐にわたります。
参考までに、米国ではクレジットスコアが良好と判断されると、車のローンを組んだときに優遇措置が得られます。知人は車を購入する際に、金利0%という驚きの条件を獲得しています。クレジットヒストリーが良好だと経済的メリットを得ることもできるわけです。
筆者は定期的に、クレジットヒストリーを取り寄せてチェックしています。情報が間違っている場合は信用情報機関に訂正を求めなければいけません。クレジットスコアは、クレジットヒストリーのあらゆる要素を考慮して、信用度を数値化したものです。
クレジットカードの使い方でこんなに変わる
また、クレジットカードの使い方次第で、クレジットスコアを上げて信用履歴を向上させることが可能です。カード利用を限度額の30%までに抑えることです。リボ払いは極力控え、限度額に対する借入額の割合を低くすることがポイントです。
月の支払いを1回ではなく、複数回にするといいでしょう。クレジットカードは、自分で支払額を設定していつでも支払いができますが、こまめに支払いをすることにより、利用額が大きくなることを防ぐことができます。当然ながら評価もアップします。
カード会社にリクエストをして、限度額を増やすことができる場合があります。限度額が増えても利用してはいけません。限度額に対する利用額の割合を減らすためです。
一度に複数のカードを作ると逆効果ですが、適度にカードを作ることにより、全体の限度額が増えてクレジットスコアも上がります。また、保有年数が長いクレジットカードを解約してはいけません。カードの保有期間が長いほどクレジットスコアが上がるからです。
カードの利用は計画的に
カードをチェックしたところ、セゾンカードがもっとも取得年数が長く、約30年前であることがわかりました。おもにサブカードとして利用していますが、与信枠は約500万円(ショッピング400万円、キャッシング100万円)です。申請すればセゾンブラックカード(フェイス黒)が発行されます。しかし、これは外商用なので筆者には不要です。
クレジットカードを持つことは、買い物を便利にするためだけではありません。その裏には、クレジットヒストリーをコツコツ構築してクレジットスコアを高め、個人の信用度を確立するという重要な意味があります。最近では、勤務先や勤務年数にくわえて、個人のクレジットスコアを重要視することもあります。まずはご自身の情報を調べてみましょう。