分かってない人たちのライドシェア論議
先進国で唯一、タクシー会社の利権のためにライドシェアが認められていない国、日本。しかしさすがに
1970年以前のタクシー台数になり、都心はもとより地方の観光地もタクシーが足りずに観光客が激怒している状態では、国もタクシー会社の意見を聞いてばかりいられずになんとか検討しようということになったと考えてました。その印象は全く間違ってましたけど・・・・・
そもそもこの年齢構成じゃあと数年でタクシー自体が壊滅します。
実は東京ではタクシー運転手の給料は決して安くない、とは友人のタクシー運転手から聞いたことである。真面目にやれば月収50万はいくっていってました。↓日本交通さんの求人広告より
地方でも
しかし、いまの若者はこうした肉体労働を嫌って就きたがらない。土建だけっていまは人が足りずにめちゃ収入が良いのであるがやりたがらない。それだけの話である。
で、ライドシェアに反対しているのは誰か。ちょっと前に書いたエントリーであるが
要するに
・タクシー業界
・海外行かないライドシェア使ったことない人
・要するに議員さん連中も・・
という、既得権益側、分かってない人が反対していたという話であります。
出てきた審議案がこれですか。腰抜けるわ
で、そのワカッテナイ人たちが額を合わせて検討した結果がこちらです。
ライドシェア 政府の方針案判明 新制度を今年度中に設ける方向 NHK
都市部や観光地ではタクシーが不足している地域や時間帯などに限って、2種免許を持たない一般のドライバーが自家用車を使って有料で人を運ぶことができる新たな制度を導入するとしています。
タクシー会社が運行管理を行うことを条件としていて、今年度中に制度を整備し、速やかに運用を始める方向で調整
・タクシー会社が運行管理する
→タクシー会社の下請けとして業務委託でライドシェアを認める?
→タクシー会社に手数料抜かれてタクシー料金より安く、ガソリン代も保険料も自前で??
→大手の日本交通ならまだしも。田舎の観光地のタクシー会社にそんな能力ないだろ
→タクシー会社ごとにアプリ用意するの???馬鹿なの??
タクシー会社が「タクシーが不足している」と判断したときのみ ww
→要するにタクシー会社が「不足してない」と思えばライドシェアはさせない
→タクシー会社が儲からない時間帯のみ認める
というどう考えても
国益よりタクシー会社の利益
というとんでもないプランが上がってきました。
日本は製造業が海外に移転し、いまやサービス業と観光で食っていかなければいけないときに、インバウンドの人たちが羽田や観光地でタクシーが捕まらなくて何時間も待たされているというのにまたまた「タクシー会社の利益を第一に」という方針であります。マジで馬鹿なんですかね。日本の政府って。どんな人たちが規制改革推進会議にいるのかと思って見てみましたら・・・
壊滅的にお偉いお爺さんばかりでライドシェアなんて使った事ない人ばかり。実務家がほとんどいません。大学の先生ばかりです。くわえてリテラシーも無さそうな人ばっか。
なんで外国人観光客が日本のタクシー会社のアプリをいれると思ってんの?
と、正座させて小一時間、説教したくなるほどの馬鹿馬鹿しさです。
はっきりいって、これじゃまじで日本終わりますよ・・・・
編集部より:この記事は永江一石氏のブログ「More Access,More Fun!」2023年12月6日の記事より転載させていただきました。