なぜデキる人は打ち合わせで緊張しないの?雑談のコツと手帳の使い方

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打ち合わせには雑談がつきものだ。お互いの緊張をほぐすことを「アイスブレーク」という。その訳のとおり「場を温める」ことが目的だ。最初に少し雑談をすることで、よりスムーズに打ち合わせに入ることができる。

相手の個人情報はメモしない

相手の個人的な情報や、趣味嗜好が垣間見えることもある。好きな俳優や異性のタイプ、あるいは食べ物の好み、家族構成や生年月日などの私的情報があげられる。

覚えておくと、相手との仕事を円滑に進めるうえで潤滑油になりうる。ただし、個人的な情報は、なるべくノートには書き留めないようにしたほうがいい。何気なく明かした個人的な事柄を書き留められることを、好ましく思わない人もいるからである。地位の高い人たちは、個人情報の扱いには敏感である。

わかりやすく説明すると、個人情報を書き留められるということは、目の前で会話が録音されていることとニュアンスは変わらない。当然いい印象は持たれない。

彼らが気にするのは、個人情報を知られることではなく、「書き留められる」ことにある。書き留めておいても、相手に実害が及ぶ可能性はほぼない。それでも、個人情報は、相手の目の前で書かないほうが無難である。

雑談の中で、誕生日や家族構成、出身地について触れたとする。相手がノートに書いているのがわかったら身構えてしまうだろう。同様に、仕事以外の個人的な事柄を書きとったことが相手に伝わると、心証を損ないかねない。

手帳を予定管理には使わない

12月も半ばにさしかかると、大手書店や百貨店には新作手帳の販売コーナーができる。優秀なビジネスパーソンは手帳に予定を書かないものだ。

優秀なビジネスパーソンにとって手帳は、目標を書くためのツールである。私自身も、手帳に目標を書き込むことの効果を実感している。毎日目標を目にするようになって時間のムダ遣いが減り、将来に向けたアクションを起こせるようになった。

知人の経営者は、20年前から手帳に「上場」と書き続け、実現した人もいる。手帳に記した目標に向かって、着々と進んでいる。目からの刷り込み効果は効果的である。

ただし、勘違いしてはいけないのが、書いただけで叶うわけではない。書くことによって、意識に刷り込みながら、具体的な行動に結びつけなければいけない。最終的に、どのように人生をありたいのか。あなたは明示できるだろうか?