厚労省は13日、エーザイと米バイオジェンが開発したアルツハイマー病治療薬「レカネマブ」を保険適用する薬価を承認しました。体重が50kgの人の場合、年間費用は298万円になる見込み。
患者の負担は、後期高齢者は窓口負担が1割で、高度療養費制度で毎月数万円です。「ボケ老人に毎年300万円の薬を9割引で出すのか」とネットは騒然。
薬の効果は27%の症状悪化を抑制して進行を半年遅らせる程度で、副作用も多いようです。
擁護する声もあります。
医療現場からは「やめてくれ」という悲鳴が上がっています。
エーザイは2030年度に、レカネマブで世界で1兆円の売上げを見込んでいます。
新薬の開発はいいことですが、その保険適用は別の問題。エーザイの売上げが日本で5000億円とすると、患者が負担するのは1割以下。つまり4500億円は健康保険の加入者の負担になります。余命いくばくもない後期高齢者のボケを半年遅らせることに、それだけの価値があるのでしょうか。