アメリカのブルームバーグによると、米国諜報機関は習近平国家主席が軍の近代化を図るために中国人民解放軍の汚職摘発に及んだ可能性があると分析をしているとのことです。
独占:米国諜報機関は、習近平の軍部粛清は中国軍の近代化への努力を損なう汚職の蔓延の中で行われたことを示唆している
昨年に断行された人民解放軍内の粛清で、軍内で蔓延している汚職の存在が指摘されていましたが、ブルームバーグの記事内でそのことを示すエピソードが紹介されています。
汚職の影響により、核ミサイル戦力を管轄するロケット軍はミサイルに燃料ではなく、水が注入されており、核ミサイルを発射するための格納庫のとびらが機能しないなどの問題が指摘されています。
ブルームバーグの記事内では、人民解放軍内の汚職蔓延により、中国が近いうちに大規模軍事進攻を実施する可能性が下がると指摘する識者のコメントを引用しています。
中国ロケット軍内部と国の防衛産業基盤全体にわたる汚職はあまりにも広範囲にわたるため、米国当局者らは現在、習氏が今後数年間に大規模な軍事行動を検討する可能性は低いと考えている。
しかし、他の識者によれば、中国の真意など誰にも分からないとの意見もあります。
これは非常に推論的なステップであり、*大きな* 割り引いて受け止める必要があります。 最大の理由は何でしょうか?
より: 「「我々は中国の指導計画や意図についてまったく洞察を持っていない」と元情報高官は語った。 1/
核ミサイル部隊を管轄するロケット部隊は、仮に中国が台湾を侵攻するとなれば、最大の障壁となる米国の動きを止めるために重要な役割を果たします。
そのことを鑑みると、習氏によるロケット部隊ならびに人民解放軍全体における汚職摘発の強化は、軍事進攻の準備に政権が本腰を入れ始めたことを示す兆候だと推論することもできます。
習国家主席が新年挨拶で台湾統一を「歴史的必然」と言及し、それが中国の野心の増大を示すものだとして話題になっていましたが、実態はもっと複雑なようです。
2024年も軍備増強を続ける中国から目を離せません。