今年の1月1日で、1928年のアニメ『蒸気船ウィリー』の「初代ミッキーマウス」の著作権が失効しパブリックドメインとなりました。予想されていましたが、「初代ミッキーマウス」を使用した映画やゲームが発表されて話題となっています。
■
映画だけでなくゲームにもなっているそうです。
一足先にパブリックドメインとなったくまのプーさんもホラー映画にされてしまいました。
AIに学習させて画像を作ったりいろいろな使用方法が試みられています。
ディズニーの要望で過去に著作権の期間が延長されていたので注目されていました。
著作権保護の延長の歴史はディズニーの歴史とシンクロしてきました。
ディズニーに限らず著作権の延長には大人の事情がいろいろあったようです。
日本もアメリカの厚かましさを見習えと言う意見も。
一方で、今回の利用方法からパブリックドメイン化に疑問の声もあります。
ミッキーの生みの親はウォルト・ディズニー氏ではなくアブ・アイワークス氏というアニメーターの人だといわれていますが、こちらの権利はどうなっていたのでしょうか。アイワークス氏はディズニー氏のアニメ制作のやり方に不満を感じ業績に対する正当な報酬が得られていないとも感じていたそうです。(写真はディズニー氏)
煩雑な権利問題を解決する手段としてパブリック・ドメインは有益なのだそうです。ミッキーは「商標権」や「知的財産権」で保護できるので、著作権の所在が不明な「孤児著作物」を人為的に大量発生させただけだと言う批判も生まれていました。
ちなみに、冒頭の記事によると、映画に関してはホラー作品はたとえ超低予算であっても大きな利益を生む可能性があるのでこういった企画の定石だそうです。
この作品(「蒸気船ウィリー」(1928年))以外のミッキーの著作権はありますし、「商標権」や「知的財産権」もあるのでくれぐれもご利用にはお気をつけください。