静岡県で3人を死傷させる事故を起こし、その後米国で釈放されたリッジ・アルコニス氏が妻とともに米国のテレビ番組に出演しました。
CNNのタッパー氏は自身が司会を務める番組へアルコニス氏を招待しています。タッパー氏は日本政府に対しアルコニス氏の送還を強く求めていた一人で、同氏の釈放が決まった際は「素晴らしい最新ニュース」だと喜んでいました。
アルコニス夫妻が出演した番組 CNNより
しかし、タッパー氏はアルコニス氏が二人の命を奪っていたという重要な事実には言及していませんでした。
素晴らしい最新ニュースです！ 今朝、米国仮釈放委員会はリッジ・アルクノイ海軍中尉の監督なしで完全仮釈放と即時釈放を命じた。 これは、再会したアルコニス家の写真です。
また、アルコニス氏はFOXニュースにも出演し、そこでも模範的人物として称えられていました。
CNNに出演した際、アルコニス氏の妻は夫が日本で服役したのは日米地位協定が軍人の権利を守ることができていないからだとして、地位協定を改定し、米軍人に特権的な地位を与えることを示唆しています。
アルコニスはCNNのジェイク・タッパーからも英雄のように扱われた。彼の妻は、（在日米軍人にさらに特別な保護を与えるために？）日米地位協定を変更する必要があると考えていると述べた。
日本では日米地位協定は米国にとってあまりにも有利であるという認識がありますが、アルコニス一家とその一派は同じようには思っていません。
アルコニス氏の家族は同氏が過失ではなく、病気によって事故を起こし、遺族へ多額の賠償金を払っていたことから、刑務所行きを免れると考えていたみたいです。
最終的に日本の裁判所はアルコニス氏が居眠り運転をしていたと判断しましたが、テレビ番組にてアルコニス氏は自身が居眠り運転をしていたことには一切言及していません。
日本に対する米国の圧力により解放されたアルコニス氏を支援する人々は日本の司法判断が不当であったと一貫して主張し続けています。
しかし、そのような重大な問題提起についての検証を行う日本のメディアは皆無に等しい状態です。
日本政府は日米同盟を守るためなら、米国の要求をひとつ残らず受け入れるのでしょうか？何を守るための日米同盟なのでしょうか？
これはリッジ・アルコニスに関する最近の出来事の前に書かれたものだが、その圧力キャンペーンが見捨てられる不安を助長した。米国は日本政府に対し、日本がアメリカ人犯罪者に特別早期釈放を認めなければ同盟が損なわれるだろうとほぼ伝えた。