「人生2周目」のスタートラインで思ったこと

今朝起きてスマホを見ると、いきなりフェイスブックに7年前の自分の投稿と写真が出てきました。

7年前は今より髪も長く、メガネもシルバーフレーム。当時は六本木の東京ミッドタウンのホテルレジデンス(通称:リッチュ)に住んでいました。

2012年に会社を辞めて独立してから5年が経って、仕事も順調に拡大していた頃です。今から見ると、調子乗っちゃってという感じです。

当時も楽しく毎日を過ごしていましたが、もし7年前に戻れるとしたら戻りたいと思うかと聞かれれば、答えはNoです。

7年が経って、人生観が随分変わってしまったからです。

一番大きな変化は、人からどう思われるかよりも、自分がどう思うかを大切にするようになったことだと思います。

周囲の価値観に翻弄されることなく、自分が良いと思うこと、楽しいと思うこと、正しいと思うことだけと関わるようにする。

そんな風に行動するようになって、更に気持ちが軽くなって、肩の力が抜けて、毎日が爽快に感じられるようになりました。

承認欲求が無くなったとは言いませんが、人に承認されるかどうかよりも自分がどう思うかを優先するようになったのです。

人間は年齢を重ねると共に、人生に求めるものが変わっていきます。

若い頃はやみくもに成長を求めて、今日より明日はもっと良くなりたいという強い願望が毎日のモチベーションになっていました。

今は成長よりも自分を深めていきたいという願望が強くなりました。

7年前のブログにも書いたように、健康、人間関係、そしてお金の3つが人生に必要だと思っています。

人生100年になって必要なものは健康、人間関係そして「お金」
少し前に読んだ「ライフシフト 100年時代の人生戦略」という書籍には、人生100年を前提とした新しいライフスタイルの構築の必要性が描かれています。 医療技術の進歩によって、先進国では80年と思われていた人生が、100年を超えてくる。例...

では、そのベースの上にどんな人生を重ねていくのか?

gece33/iStock

丁度今日から2周目の人生が始まります。

失敗を恐れず「迷ったらやってみる」という人体実験の精神を忘れないように、時に迷走しながら「今が一番幸せ」と思えるような人生の模索を続けていきます。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年3月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。