年収1000万円でも不幸、年収200万円でも幸福

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香川県の三豊に来ており、丸の内朝大学でお世話になった古田秘馬さんにお世話になっています。秘馬さんは数年前から東京と三豊の2拠点生活を始め、来月には経営する会社の本店も三豊に移転させるそうです。

高松空港からバスで1時間ほどかかる決して便利とは言えない場所ですが、不便であることで逆に美しい自然が残り、東京では味わえないリラックス感を堪能できます。

三豊は最近、美しいビーチがインスタグラムで話題となり、以前は年間5,000人だった観光客が今や年間50万人と100倍に増えています。それと同時に若者の移住者も増え、街にはオシャレなカフェをはじめとする新しいお店が続々とオープンしています。

また、宿泊者が増えたにも関わらず宿泊施設が足りない状況で、民泊経営に乗り出す人も増えています。

写真は海岸沿いにあるURASHIMA VILLAGEという一棟貸しの宿泊施設ですが、雨にも関わらずその素晴らしい眺めに感動しました。

三豊で驚いたのは不動産価格の激安ぶりです。開業して間もない商店街にある寿司店の家賃は6万円と聞きました。毎月の家賃としては東京の5分の1くらいかなと思っていたら、何と年間の家賃でした。月額5,000円の家賃ですからほとんどタダ同然。ざっくり東京の60分の1です。

リノベーションは必要ですが、毎月の固定費は極端に低く抑えることができます。料理人が三豊で開業すれば、独立のハードルを下げることができます。

物価が高く不動産も高い東京では、今や年収1,000万円でも豊かな生活はできません。

しかし、三豊に住めば豊かな自然の中でストレスなく過ごすことができ、恐らく年収200万円でも豊かに暮らすことができます。香川には美味しい地元の食材もあり、名物の美味しいうどんのお店もたくさんあり、東京より遥かに美味しいうどんがわずか250円で食べられたりします。

「豊かさとは何か?」「お金とは何か?」といった根源的な疑問を改めて考えさせられる有意義な経験ができました。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年3月18日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。