海外で就業体験するワーキングホリデー(ワーホリ)に若者が殺到しているそうです。オーストラリアにワーホリビザで就労する青年の給料は月約50万円で、時間の余裕ももてたうえに、将来のビジネスの資金づくりまでできているということです。
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ワーホリは「何のスキルも身につかない単純労働」という認識は過去のものになっていくのかもしれません。
貴重な労働力の流出を心配する声も聞こえてきます。
労働生産性をまったく考えてこなかった日本の経営者には耳が痛い指摘です。
政治家からも危機感を表明する声はあがりますが・・・
ぎゃくに政府は「育成就労制度」を設ける出入国管理法などの改正案を閣議決定し、政財界は労働力不足を低賃金労働者で補おうとしています。
日本は労使間の談合でゆるゆるまったりと衰退していってしまうのでしょうか。
もちろん、若者に限らず人が働くのはお金のためだけではありません。
海外での就労は日本企業の意外な競合相手となるのかもしれません。
それにしても、ワーホリの意味合いも年長者のものとはだいぶ違って切実で現実的なものになってきているのかもしれません。
就労が難しいと言われているイギリスでも手に職を持っている人は受け入れられやすいようです。
大卒ホワイトカラーを目指すより、語学力と手に職をもつということがますます重要視されるようになってきます。