静岡県の川勝平太知事が、10日にも辞職願を県議会に提出する方針を固めたことが分かりました。静岡知事選は5月9日に告示され、同26日に投開票される見通しです。
川勝知事は新入職員への訓示で職業差別と受け取られかねない発言を行ったことや、JR東海がリニア中央新幹線の開業を延期したことを理由に、6月議会での辞職を表明していましたが、県議会の自民党・公明党両会派からはより早期の辞職を求められていました。
川勝知事は今のところ知事選には立候補しない考えを示しています。
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当初、川勝知事は6月の県議会初日に辞職したいと述べたことに疑問の声があがっていました。川勝知事は2009年の知事選で、退職金をゼロにする公約を掲げ、初当選しましたが、1期目では公約通り退職金を返上しましたが、2期目と3期目では全額受け取りました。それぞれ4060万円で、合計8100万円超になり、6月まで知事を務めると退職金は約3000万円になり、総額は1億1000万円を超えることになります。
一方で、川勝知事は、1期目途中に副知事を3人体制にする提案を行いました。副知事が退職金を辞退することを条件にしていました。
短期決戦となる知事選となる見込みですが、元総務官僚の大村慎一氏が知事選に立候補する意向を表明しました。同氏は元総務官僚で、静岡県では2009年に総務部長、2010~2011年にかけて副知事を務めました。
川勝知事が電話で立憲民主党の渡辺周・元防衛副大臣に後継を打診したという報道もありましたが、ほんとうに後継なのか疑問の声も上がっています。
また、3日の会見後に川勝知事は、長年支援を受けてきた自動車メーカー・スズキの鈴木修相談役との面会で、辞職を決断したことを報告しました。翌日、鈴木修相談役は「まだ候補は出ていないが、後任は県民の声を反映できる人が適任だろう」と述べました。
愛知県の大村秀章知事は川勝知事に怒り心頭だそうです。前出の大村慎一氏とは関係ないようです。
知事選は地域の将来の選択よりも私怨と私怨のぶつかり合いにならなければいいのですが。