10日に投開票が行われた韓国総選挙の結果、与党「国民の力」は大敗し、一方の野党「共に民主党」が過半数を大きく超える議席数を獲得しました。
尹大統領率いる与党の敗北は、韓国国民が現政権に厳しい評価を下したことを意味します。
また、同選挙は政治的分断が男女間だけではなく、地域別でも進行していることを浮き彫りにしました。
約3年の任期を残している尹政権のレームダック化は避けられません。
尹大統領は岸田首相との友好関係のもとに対日政策の刷新を図ってきましたが、野党の勝利によりその政策も修正を行うように圧力をかけられる懸念があります。
朝日新聞によると、選挙期間中、野党候補からは尹政権が日本に対して弱腰であると批判する立候補者もいたそうです。。
また、勝利した最大野党代表の李在明氏は対日強硬的な発言で物議を醸しており、2022年大統領選ではあと一歩のところで尹大統領に敗北しています。
今回の選挙で野党を勝利に導いたことによって李氏の影響力は強まり、2027年韓国大統領選の有力候補となっていくことが考えられます。
なんだか既視感があります。