イスラエルが国連安保理の開催を要求:都合の良い時だけ国連に頼る?

イスラエルはイランからの本土ミサイル攻撃を受けたことを非難するため、国連安保理の開催を求めました。

開催された安保理では、イランとイスラエルが非難の応酬を繰り返し、欧米諸国は両者に自制を求めていました。

しかし、自国にとって都合の良い時だけ国連安保理の見解を尊重するイスラエルの態度はダブルスタンダードにあたるとの批判もあります。

イスラエルはこれまで国連決議のみならず国際法全般に違反する行為を繰り返してきました。

https://twitter.com/omarbaddar/status/1779336950836564272?s=46&t=jp_EcYeIZ26bwJ7Dd1a9Lg

イスラエル軍はガザ地区に住む非戦闘市民を大量に殺害しており、ジェノサイドを行っているとの疑いが持たれています。国際法違反の最たる例です。

イスラエルの最大の支援者である米国政府のスポークスマンは国連の決定に拘束力は無いと示唆しています。

それにも関わらず、なぜイスラエルは今になって国連を活用しようとしているのでしょうか?

イスラエルはイランからの本土攻撃という未曾有の事態に乗じて、国際世論の喚起を狙っています。

しかし、今回の報復攻撃が、イラン大使館爆撃に起因していることを忘れてはなりません。

国際連合本部 mizoula/iStock