伊豆諸島・鳥島沖で海上自衛隊のヘリ2機が墜落しました。乗っていた隊員8人のうち1人が死亡し、7人が行方不明となっています。防衛省は衝突の可能性が高いとみて捜索と原因究明を進めています。
海自は搭乗員から状況を聞き取っています。現在のところ、2機の機体に異常は確認されていません。海自は同型機の訓練飛行を見合わせ、事故調査委員会を設置しました。木原防衛相は救助に全力を尽くすと述べました。
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事故は部隊の技量を幹部が確認する「査閲」と呼ばれる検定の最中に起きました。
難度の高い潜水艦を探知する「対潜戦」の訓練を行っており、同様の事故は近年2度発生していたそうです。
今のことろ、他国からのなんらかの接触の可能性は低いそうです。
空中衝突でないのではという指摘もありますが、
2023年4月にも沖縄県宮古島付近で陸自のUH60JAが墜落し、幹部である坂本雄一陸将を含む全員が死亡しています。
先日、2023年に沖縄県の宮古島沖で発生した陸上自衛隊のヘリコプター墜落事故に関する調査報告書が公表されました。報告書によれば、エンジンの出力が徐々に低下してしまう「ロールバック」という現象が起きたことなどが事故の原因として挙げられていますが、いずれも裏付けるデータがなく要因の特定には至らなかったと結論づけています。
エンジンの出力が徐々に低下する「ロールバック」は、燃料供給不足により引き起こされ、空気を送る配管に漏れやつまりが起きたことが原因と推定されます。操縦士にそれへの対策を徹底させるとのことです。
異常が生じたエンジンを安全確保のために停止させようとして誤って正常なエンジンを停止させたことを示すデータも残されているとのことです。ヒューマンエラーの可能性も指摘されています。
報告書の内容は近く公表される見通しですが、原因はわからないままか、公表されないまま終わるのでしょうか。