ラ・ターブル・ド・カミヤ(カーニュ・シュル・メール)

嵐の後、バス乗り継いでカーニュ=シュル=メールへ。「ラ・ターブル・ド・カミヤ」でディナー。

腕利き料理人神谷くん&敏腕パティシエールクレール。以前はニース旧市街で「ハングー」手がけていて、今は、カーニュの海の目の前に、広いテラス付きの大きなお店を構えてる。

去年春ニースにいた時、顔見にだけ行ったけど食べる時間なかったので、今回が移転後初、久しぶりの2人の美味体験。

レモンコンフィと生姜が香るカクテルで乾杯。グラスに残ったレモンコンフィ(もちろんクレール作)までおいしくて、スプーンで一生懸命取り出て口に運ぶ。

アミューズは、豆の香り豊かなソッカ(これもクレール作)とカリッとトロッとアランチーニ。

大根餅と海老しんじょの間みたいな滋味深い前菜の後、味噌を香らせたサーモンコンフィ&エプートル&優しい風味の出汁。あー、体がほどける。

デセールは、ふわっと軽やかなババにラム垂らして、とろりコクあるクレーム・ディプロマット的クリーム。食感も風味も絶妙な軽やかさで、あっという間に食べ終わっちゃう。

カシスギモーヴ&ノワゼットサブレもおいしくいただき、ヴェルヴェーヌでホッと一息、ごちそうさまでした!

嵐の名残の海鳴りに惹かれてしばし暗い海を眺めてたら、バスに乗り遅れ、結局電車でニースに戻る。ニース〜カーニュ間、もちょっとバスの便がよいと、クレール&神谷くんに会いに来やすいのにね。

今度来る時は、クレールのオランジェットやシトロネット、あらかじめ注文させてもらおう。前にいただいたのがすっごくおいしかったの、忘れられない。


編集部より:この記事は加納雪乃さんのブログ「パリのおいしい日々5」2024年2月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は「パリのおいしい日々5」をご覧ください。