日本維新の会は、足立康史衆院議員(大阪9区)に対し、党員資格停止6カ月の処分を下しました。
足立議員が、衆院補欠選挙中に党を批判し、党の機関紙配布が公選法に抵触する恐れがあるとXに投稿したことなどが問題視されたためです。維新の会・藤田文武幹事長は党の機関紙配布は適法と認識しており、党の名誉を傷つけた足立議員の行為を規律違反としました。
日本維新の会、足立康史衆院議員を党員資格停止6か月の処分https://t.co/7D0osSmacD#政治
— 読売新聞オンライン (@Yomiuri_Online) June 1, 2024
■
足立議員は、維新の会政調会長の音喜多参議院議員による4月の衆院東京15区補欠選挙の期間中の党機関紙の配布について、公職選挙法に抵触する恐れがあるとSNS上で主張していました。
維新の会総務会長の柳ヶ瀬裕文参議院議員は、Xで東京15区での機関紙配布が違法であるかのような発言や動画で機関紙配布を批判し、党の判断を無視した発言を繰り返したとして、足立議員の処分を求めていました。
これに対し、足立議員も柳ケ瀬議員と音喜多議員の除名を求める上申書を提出しました。
柳ヶ瀬さん(音喜多さん)の除名を求める上申書(反訴状)を書きました。来週25日に予定されている党紀委員会が中止にならない限り、党に提出することになります。残念ですが、党のため、日本のために。
— 足立康史 衆議院議員 (@adachiyasushi) May 18, 2024
引き下がれなくなった足立議員の行動を心配する声も。
"東京15区補選での機関紙配布について、公選法違反の恐れがあるとして、「党と徹底的に戦う」と話しています"
⇒もうこれでは、足立議員自らが身内である東京維新の仲間に対して警視庁なり東京地検に告発状を出すしかない袋小路に入ってしまうのではないか。https://t.co/WdOCXsavG9
— 飯田哲史@大阪&日本維新の会 (@satoshi_iida) June 1, 2024
党紀委員会からは今までの処分の累積から離党勧告が出ていましたが、温情措置で党員資格停止6か月となったそうです。
藤田幹事長の会見
足立議員への党員資格停止6か月について‥
党紀委員会からは今までの処分の累積から離党勧告が上がって来たところを、馬場代表や藤田幹事長の温情を持って党員資格停止6か月と‥
また党員資格停止に解散総選挙があれば非公認となるとの事‥ pic.twitter.com/e5YuhgfZKd— もりきち 維新派ですが‥何か? (@ishinperson) June 1, 2024
一方、当然のことながら他の野党はここぞとばかりに維新執行部を責め立てます。
処分を受けた足立議員は記者会見を行いました。処分を受け入れると述べましたが、不服申し立てする考えも示しました。
維新、足立康史氏に党員資格停止処分 足立氏は不服申し立ての意向https://t.co/tKDTRz2wHT
処分を受けて、足立氏は党本部近くで記者会見しました。
「異議はあるが、処分を受け入れる」と述べる一方、理由については納得できない点があるとして、近く不服申し立てする考えを示しました。
— 朝日新聞デジタル (@asahicom) June 1, 2024
はたして今回の処分は日本維新の会にどのような影響を及ぼすのでしょうか。
処分が甘いな。獅子身中の虫が残る形に。次に離党させるときにまた問題が起きる。選挙で伸びが中途半端だったときに首を取りにくるだろう。
— 渡瀬裕哉 (@yuyawatase) June 1, 2024