人手不足の昨今、企業にとっては工業高校の卒業生を採用することが、大卒者を採用するよりはるかに難しい状況になっているそうです。首都圏の工業高校建設科では学生1人に対し企業からの求人は10〜15社という盛況ぶりだとか。
参照:「工業高卒」を奪い合う建設業界。求人倍率は大学生に比べ約10倍 BUSINESS INSIDER
現場での人手不足を背景にその高度なスキルに応じた対価が支払われるようになってきていることは喜ばしいことです。
日本は人手不足と言いながら賃金が上昇しない社会主義経済が長らく続いてきました。
日本とちがって海外ではブルーだろうがホワイトだろうが報酬は需要と供給で決まりますが、ようやくその傾向が現れてきたようです。
中長期的には余剰人員になることは間違いないホワイトカラーの争奪戦に地道を上げている暇はないと思われます。
みんながみんなホワイトカラーを目指していた贅沢な時代があったなあと思う日はそう遠くないようです。特殊技能なので実はホワイトカラーよりも人を選ぶ仕事だとは思いますが。
高度なスキルが要る手作業の仕事よりも、一見人間にしか出来なさそうな話相手のような仕事のほうがAIに向いているのかもしれません。
日本も欧州みたいに現場を蔑む風潮が蔓延する前に方向転換ができるといいですね。
進学や就職のためではなしに、なにを勉強するかということがますます重要になってくると思われます。