愛知・新城:魅惑のTKGと絶景の棚田を求めて

この週末、日曜は雨の天気予報。ならば土曜のうちにどこかへお出かけしたい、と高速を飛ばしてドライブ。最近東京方面に向かう機会が多かったのですが、この日向かったのは名古屋方面。

写真は「たべろぐ」さんより。写真撮るの忘れた。。。

道の駅 もっくる新城

やってきたのは「道の駅もっくる新城(しんしろ)」。新東名高速道路・新城インターを降りてすぐのところにあります。ETC2.0であれば、高速道路を降りてここで休憩しても料金は通算されて計算されます。

道の駅で噂の「TKGモーニング」をいただく

この道の駅、東三河の農産物やお土産品を売り、食事ができるスペースがあるのは他の道の駅と何ら変わるところがないのですが、ほかの道の駅にはないある特別のサービスがあります。

それはこの「卵かけご飯食べ放題モーニング」!朝8時から10時半までの間、600円で卵3個でごはん食べ放題、コーヒー付きという太っ腹大サービスが提供されているのです。

かつては卵も食べ放題だったんですが、鳥インフルエンザで鶏が激減したり飼料が高騰したことで卵の価格が高騰して3個までに制限。4個目からは1個30円が加算されるようになりました。この卵かけご飯、TKG目当てに道の駅もっくるは朝からかなり混雑します。

道の駅もっくるがこのサービスを始めたのは、新城市を含めた東三河地方が鶏卵の生産が盛んだから。おいしい地元の卵を観光客にたくさん味わってもらおうと始めたサービスです。

それでは食べ放題に参りましょう。ごはんは右の炊飯器からよそいます。プラス130円で左の味噌汁も飲み放題です。

ごはん食べ放題はいいけれど、卵3個にごはんだけのTKGで600円は高くない?と思ったあなた。甘いです。

道の駅もっくるのTKG食べ放題ではこちらのトッピングもなんと無料。しかもかなりの充実度です。

トッピング次第ではこのように中華風、カルボナーラ風のTKGまでいただけます。TKG、あなどれじ。

ごはんをよそい、天かす、野沢菜、きくらげのトッピングをチョイスしていよいよいただきます。卵は半熟卵です。

卵を掛けたらTKG完成!いつもはトッピングなんてないので贅沢ですね。一気にかきこみますが、天かすの歯ごたえ、野沢菜の味が口の中に広がってアクセントをつけてくれます。

卵をかければこんな感じに。

2膳目はのりにねぎ、ごぼうに小梅と和のモノ尽くし、3膳目は辛味付け天かすと粉チーズという異色の組み合わせで締めました。

普段ごはんは1膳しか食べないので卵とごはんを食べただけでも3膳も食べるとかなりお腹が膨れます。大満足のTKG食べ放題でした。

山中に広がる日本の原風景・四谷の千枚田

よくきたね!と東三河弁で迎えられます。

道の駅もっくるから車を走らせること15分。今回のドライブの一大目的地・四谷の千枚田に着きました。ドライブをし始めてから棚田めぐりが趣味になっているんですが、そこにたどり着くまでの狭い道路と駐車場が難点。この四谷の千枚田は片側1車線の県道沿いにあって駐車場も一定数確保されていますので、かなりアクセスしやすいです。

駐車場を降りればこの絶景!うわぁ、と思わず声をあげてしまいます。鞍掛山の斜面を活用して連なる1000枚以上の棚田。開墾以来400年、ここで稲作が続けられています。

ところどころに置かれている案山子が何ともリアル。原田泰治先生の画集に登場しそう。知らない方はググってみてくださいね。

休憩&飲んだくれたおっちゃんの案山子。「あーあ、玄さんそんなに飲んで」って怒られてそうです。ちなみに玄さん(勝手に名付けた)の左に座る人が焼いているのはこの地方の名物、五平餅です。

麓に咲くあじさいが何ともいい味出してます。田植えも終わりこの季節、棚田は緑一色です。

ここの棚田はがっしりとした石垣に守られています。明治時代に山崩れが起きて大きな被害があった際に、より強固な石垣が築かれ、地域の方の力で守り継がれてきました。


棚田に続く道の脇に流れる水は鞍掛山に水源をもつ湧水。先人は湧水が出る場所を熟知していたことからこの地に棚田を開きました。

棚田の上方から撮影した一枚。

22件の農家が今もここで米を作り続けていますが、後継者不足で休耕田もあります。平成11年に「つなぐ棚田遺産」に認定されて以来、小学生の稲刈り体験や収穫祭、景観維持活動などさまざまな取り組みで日本の原風景を守る活動を行ってきました。わたしたちも棚田で取れたコメを積極的に食べていつまでもこの景色を守れるよう、微力ながら貢献していきたいですね。


編集部より:この記事はトラベルライターのミヤコカエデ氏のnote 2024年6月23日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方はミヤコカエデ氏のnoteをご覧ください。