1人旅をする時に直面する「3つの問題」

Chalabala/iStock

今回、トルコ経由でギリシャのアテネとサントリーニ島に来て、1人旅とグループ旅行の両方を楽しんでいます。

20代の頃は、バックパッカーとして様々な国に1人で出かけていました。1人旅は気ままで、現地の人たちと出会ったりして想定外の経験ができる楽しみがある一方でいくつかの問題もあるのです

1番の問題は食事が大人数でシェアできないことです。日本に比べ海外は一般的に1皿のボリュームが多く、いくつかの料理を注文して、みんなでシェアするのがベストです。

1人旅になると1人で1皿全部食べなければいけなくなってしまい、たくさん注文することができなくなります。

ギリシャのアテネで入ったレストランではケバブ(写真)を注文すると、大きな肉の塊が3つも出てきました。写真で見るよりもかなり大きなサイズです。

それ以外にも2皿注文したのですが、結局どれも半分くらいしか食べられませんでした。実は他にも注文したいメニュがあったのですが、ボリュームがあり過ぎて断念しました。

ワインも1人だとボトルワインを注文する事はほぼありません。グラスで注文することになりますが、充実したグラスワインを揃えているお店はまだそれほど多くなく、飲みたいワインを我慢することになります。

1人旅は、旅行中の食事のクオリティーがどうしても下がってしまいます。

荷物の管理に神経使うのも1人旅のデメリットです。海外旅行ではスリや置き引き等の被害に合う人が増えています。

1人旅の場合、自分の荷物の管理は自分で全てやらなければなりません。グループ旅行であれば少し席を外したり、お手洗いに行ったりする時もメンバーが見張ってくれているので安心です。

また、フライトで預けた荷物がロストバゲージしてしまった場合でも、グループ旅行であれば必要なものを借りたりすることができます。

1人旅はグループ旅行に比べ、リスク管理をより精緻に行う必要があるのです。

3つ目の問題はコストが高くなることです。グループ旅行であれば、一緒にタクシーやウーバーに乗ったり、ホテルをルームシェアすることで費用を抑えることができます。

1人旅になるとどうしても、旅行費用が高くなってしまうのです。

3番目の費用の問題はお金で解決できることですが、旅のストレスが高まってしまったり、食べたいものが食べられなくなったりするのは残念なことです。

1人旅は気ままで大好きなのですが、やっぱり誰かと一緒に行った方が良いのか?いつも悩んでしまいます。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年6月30日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。