世界の君主制の普遍的な原則に照らせば悠仁さまの継承が常識である

「皇室の伝統を守る国民の会」(会長、山東昭子前参院議長)の総会でスピーチさせていていただいた。

山東昭子会長、麻生自民副総裁、北側公明副代表、馬場維新代表、玉木国民代表、それに立憲民主党の野田国義さんも挨拶され、そのあと藤原正彦さん、里中満智子さん、それに私がスピーチした。

藤原さん、里中さんは、日本の伝統を強調されたが、私は世界普遍の君主制の論理に照らしても悠仁さまの継承が常識であることを説明した。

中国の君主制は日本と非常に違うものだが、ヨーロッパは日本に似ている。

以下は、その要旨である。私は経済産業省に勤めていたが、フランスに留学と勤務していたときに、ヨーロッパの君主制についてかなり本格的に勉強した。

その知識をいかして、単に日本の伝統を守るという観点からだけでなく、男系による皇位継承が世界普遍の原則に照らし合わせても理に適っているとことを説明したい。

  1. 世界的にも万世一系が普通で継承原則も変えないほど値打ちがある。
  2. 養子案がなぜ採用されたかと言えば、悠仁さまに男子がおられなかったときに備え、総合的な見地から最善の継承者を選べ、不適格な人の排除もできるからだ。旧宮家には悠仁さま世代は、だいたい10人おられる。
  3. 女系論の人々はいろいろ理屈を述べているが、内実は皇位継承を上皇陛下の孫だけに限定して、その子孫がいなくなったら天皇という制度はやめてしまえばいいという論理だ。それでは、22世紀には皇統断絶の危険が大きい。
  4. ヨーロッパで女系継承への制度改正はいくつかの国でされているが、すでに生まれている人の順位は変えないのが原則である。
  5. 皇太子は空席だというデマを流している人がいるが、それはエリザベス女王のとき国王は空位だったというようなもの。秋篠宮殿下を皇嗣殿下とし皇太子と同じ扱いにすると2018年に法律で定めている。
  6. 悠仁さまには問題はあって、愛子さまのほうが天皇に向いているという人がいるという人がいるが、悠仁さまは学校の成績もいいし、体力もあるし、倫理観も高いプリンスとして育っておられる。それに対して愛子さまはご両親が型に嵌めない生き方をお勧めになっており、たとえば、大学にもほとんど通学されなかった、成年の儀式でも伊勢神宮への参拝などを省略された、本格的な単独公務を開始されていないなど天皇になる準備はされていない。

野田佳彦氏が一人で横になっている。二重国籍の蓮舫氏の後ろ盾も野田氏だ。自衛隊員の子息だとか、安倍元首相の追悼演説したとかで、だまされてはいけない。

悠仁親王殿下と愛子内親王殿下 宮内庁HPより