アメックスのセンチュリオンラウンジは羽田の国内線に作って欲しい

クレジットカードのアメリカン・エキスプレスのプレスリリースによれば、羽田空港の国際線ターミナルに来年センチュリオン・ラウンジがオープンするそうです(写真は完成イメージ)。

アメリカンエキスプレスの「プラチナ・カード」「ビジネス・プラチナ・カード」「センチュリオン・カード」のカード会員が利用できるようになります。

ラウンジと言えば航空会社が優良顧客に対してサービスを提供していますが、そのサービスレベルは年々低下しています。

その原因の1つは利用可能者の範囲が広すぎることです。例えばJALのサクララウンジのようなビジネスクラスラウンジは、ビジネスクラスを予約している搭乗客だけではなく、グローバルクラブと呼ばれる会員になってステイタスを確保すれば永久に利用できるようになっています。

会社員の時に出張でフライトを頻繁に利用しステイタスを得た人は、会社をリタイアしてからもエコノミークラスで旅行する時もラウンジが使えます。そんな人たちが大挙して利用するので、いつも混雑しておりサービスレベルを落とさざるを得ないのです。

特に国内線は航空会社ラウンジの劣化が激しく、敢えて利用したいとは思わなくなってしまいました。

今回アメリカンエキスプレスが開設するラウンジは国際線ターミナルになるそうですが、航空会社のラウンジがしょぼい国内線にこそ作ってくれると嬉しいです。

国際線なら航空会社のラウンジでもそれなりに満足できるレベルになっているからです。

サービスにはかなり期待できそうなアメリカンエキスプレスの新サービスですが、1つだけ気になるのがラウンジの場所がどこにあるかです。

フライトのゲートから遠くなってしまうとアクセスの悪さから使わなくなってしまう可能性があります。利用者の視点に立ったサービス提供をお願いしたいと思います。

アメリカンエキスプレスのプラチナカードは年会費は年会費が税込165,000円と決して安くはありません。しかし、今回のラウンジだけではなく高品質のサービスの提供を考えれば、旅行好きの人にとっては持っていて損の無いカードです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月9日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。