私が「ワンルーム投資家」と誤解される理由

ネット上のイメージと実態にはズレが生じることは珍しいことではありません。

例えば、SNSで過激な発言を繰り返しているインフルエンサーとリアルにお会いすると、とても良い人であったりします。

逆に良い人キャラの有名人の性格が実は最悪だったりすることも多いのです。

人の見方には、いつもバイアスがかかっています。

私もSNSで発信することが多く、その印象から勝手に誤解されることが多くあります。

例えば、電車やバスには乗らないでいつもタクシーや運転手付きの車に乗っていると良く言われます。

実際、私は車に乗って移動するのがあまり好きではなく、公共交通機関を使ってウォーキングの歩数を稼ぎたいタイプです。終電が終わってしまったり、時間がない時以外は、基本公共交通機関で移動しています。

また、毎日高級レストランで美味しいものばかり食べて、年の半分以上は海外にいると思っている人も多いようですが、これも誤解です。

普段は自宅でご飯を釜炊きして食べていますし、年間の8割以上は東京で過ごしており、海外にはほとんどいません。

更に、ワンルーム投資家だと思われているのも誤解です。

確かに、東京都心のワンルームマンションは50戸近く保有しています。しかし、最近では投資の中心はスタートアップ企業の未公開株式や私募債などの資金支援に軸足を移しています。

kanzilyou/iStock

それに加えて不動産以外のアンティークロレックス、ワイン、アンティークコイン、日本刀、などの資産も積極的に購入しています。

「ワンルーム投資家」だと思われているのは、自分がやっている投資の一部だけをフォーカスされているようでちょっと心外です。

このように多くの人が簡単に誤解をするという事は、逆に言えば簡単に情報操作ができてしまうことを意味します。

例えば、リアルにキラキラ生活をしている本当のセレブは、プライバシー漏洩リスクがありますから、それをSNSにアップしたりはしないものです。

SNS上でキラキラ生活をアップしている人は、インスタ映えするように頑張って「盛っている」だけで、その現実は意外にとても質素で地味なものだったりするものです。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年7月13日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。