ハマスの最高指導者であるイスマイル・ハニヤ氏がイランの首都テヘランで暗殺されました。ハニヤ氏は新しく当選したイラン大統領の就任式に参加するためにテヘランを訪れていましたが、滞在中に精密誘導ミサイルなるもので殺害された模様です。
誰がハニヤ氏を暗殺したのかは定かではありませんが、イラン政府はイスラエルに責任があるとして、主権侵害を行ったことに対する報復を決意したと報道されています。
イスラエルがシリアのイラン大使館を空爆した際に、イランは大量のミサイルとドローン攻撃をイスラエルに対して行いました。イランの攻撃はイスラエルを抑止する狙いがありましたが、それが失敗したことで今回のハニヤ氏の暗殺につながったのだとしたら、イランは前回以上の報復を行う必要があります。
イスラエルが占領するゴラン高原で12名のイスラエル人がミサイル攻撃によって死亡したことで、中東情勢が再び緊張状態に陥っています。
イスラエルはゴラン高原を攻撃したのは、レバノンの親イラン武装組織ヒズボラのせいだと主張しており、報復としてレバノンの首都ベイルートを空爆しています。
レバノン首都を攻撃した際にイスラエル軍はヒズボラ幹部の暗殺に成功しました。その翌日に起こったのがイラン首都でのハマス幹部の暗殺でした。
イスラエルは以前にもイラン国内で核開発を担っていた科学者の暗殺しています。
そのため、イラン国内外ではハニヤ氏の暗殺はイスラエルが行った可能性が高いと見られています。
イスラエル軍はどこまで戦線を拡大させるつもりなのでしょうか?