ラーム・エマニュエル駐日米国大使が長崎市で行われる平和記念式典への不参加を表明しました。エマニュエル氏は台風が理由で昨年も式典への参加を見合わせており、2年連続での不参加となります。
長崎市の平和式典は、米軍による原爆投下によって亡くなった人々を追悼するために開催されています。大量の非戦闘市民を死亡させた兵器を開発した国として日本で米国を代表する大使が式典に参加する責務があるように思われますが、今年はそうはなりませんでした。
エマニュエル氏が今年の長崎市の平和式典に参加しない理由はひとつだけあります。それはイスラエル大使が呼ばれなかったからです。英国大使も同じ理由で出席を見送る予定です。
英米の論理としては、「侵略」を行っているロシアやベラルーシとは違い、イスラエルは「自衛」を行っているため、イスラエルを悪者にする長崎市の判断は理解不能、といったところでしょうか?
しかし、今のイスラエルの軍事行動は「自衛」の範囲を逸脱しているというのが英米以外の国際社会のコンセンサスです。
イスラエル政府の中には広島、長崎への原爆投下を被害規模を引用して、ガザ地区で非戦闘市民の犠牲を正当化する人々がいます。原爆投下の被害者を追悼する集会を欠席し、原爆投下を正当化する政府の肩を持つ米国大使は、原爆投下が「自衛」の一環であったという認識をお持ちなのでしょうか?
エマニュエル氏は18歳まで米国とイスラエルの二重国籍保有者で、イスラエル国防軍に入隊したという過去もあります。このような大使の経歴が今回の式典不参加につながったのでしょうか?
ちなみにエマニュエル氏のミドルネームは「イスラエル」です。
すべての米国大使は、実際には 2 か国の大使です… 日本は米国の条約同盟国であり、イスラエルはそうではないことを考えると、この場合特に皮肉なことです。しかし、それでも彼らは後者の側に立っています…
日米同盟よりもイスラエルの「お気持ち」を優先する米国大使は如何なものでしょうか?