大阪の新世界は見たことのない「別世界」

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奈良から大阪に移動して、お昼から通天閣の近くにある新世界エリアに行ってみました。前日の奈良のミシュラン星付き和食店とは対極のB級グルメの昼呑みが目的です。

心斎橋のホテルから難波駅を抜けて更に南に歩いて行くと、徐々に街の雰囲気が下町っぽく変わっていくのがわかります。

オタロードと呼ばれる秋葉原のような通りを越えると目的地の新世界です。

新世界でまず目に入ったのは射的場です。最近は温泉街に行ってもなかなか見ることがなくなった光景が広がります。お昼から親子で射的に興じているのを見ると、タイムスリップ感があります。「実弾禁止」の張り紙も、半分本気とも半分冗談でもつかぬ、大阪らしいセンスです。

通天閣の近くにある商店街の人気の串カツ屋さんに入ってみました。平日なので行列に並んでも10分ほどで入れました。

定番の串カツとドテ焼きを注文し、さらに追加でエリンギ、アスパラ、豚だんごなどを単品で頼みましたが、野菜串は一本130円と激安です。

テーブルに置いてあるソースにどっぷり付けて食べると、東京にはない大阪の味がします。

揚げ物なのでお腹にたまりますが、会計は1人2,500円ほど。もう一軒立ち飲み屋さん(写真)をハシゴしましたが、こちらは更に安く、まさにセンベロ(千円でベロベロ)でした。

平日のお昼にも関わらず、こちらの立ち飲み店は大混雑でカウンターにすずなりの人だかりでした。

隣の典型的な大阪のおばちゃんが外国人観光客に日本語で絡んだり、1人で来ているおっちゃんが店主と漫才のような会話をしたりと、東京では見られない光景も楽しかったです。

新世界は治安が悪かったり、不衛生だったりしないかと来る前は少し不安でしたが、そんな懸念は全くありませんでした。ディープな大阪を明るくチープに楽しめる魅力的なスポットでした。

やはり、大阪は南に行けば行くほど個性ある街と人に出会えるような気がします。

次回大阪に来る時も、難波から南のエリアを開拓して、東京にはない「別世界」を探してみようと思います。


編集部より:この記事は「内藤忍の公式ブログ」2024年9月10日の記事を転載させていただきました。オリジナル原稿をお読みになりたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

資産デザイン研究所社長
1964年生まれ。東京大学経済学部卒業後、住友信託銀行に入社。1999年に株式会社マネックス(現マネックス証券株式会社)の創業に参加。同社は、東証一部上場企業となる。その後、マネックス・オルタナティブ・インベストメンツ株式会社代表取締役社長、株式会社マネックス・ユニバーシティ代表取締役社長を経て、2011年クレディ・スイス証券プライベート・バンキング本部ディレクターに就任。2013年、株式会社資産デザイン研究所設立。代表取締役社長に就任。一般社団法人海外資産運用教育協会設立。代表理事に就任。